はじめに
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。私も、不要不急の外出は避けてステイホームをしています。
こうやって家にいる時間が増えると、自然と体重が増えてしまい、困ったものです。近所を散歩したぐらいでは、体重はキープできないですね。
さて、緊急事態宣言が発表されてもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
最初の休校措置が発表されてから2ヶ月近くが経とうとしています。
新型コロナウイルスの感染者も鈍化はしているものの終息にはまだまだ、時間がかかりそうな状況です。
緊急事態宣言も解除されず、休校措置も5月末まで継続を発表している自治体もあります。
今日は、私なりに気になった自治体の事例を紹介していければと思います。
1人1アカウント
奈良市が1人1アカウントを用意してオンライン授業をすすめるようです。
「~奈良県内の国公立の小中高特別支援学校のすべての教職員と児童生徒が共通のクラウドプラットフォームで学ぶ環境が整い~」
私は、アカウントを付与するところを注目しました。
1人1台の端末、動画配信用のwebカメラ、wifi環境のない家庭へのモバイルルーター、いずれの機器も今すぐに調達できるものではありません。
でも、アカウントであれば、今すぐにでもできます。もう一度言います、今すぐにでもできるんです。
アカウントができれば、端末(デバイス)に関係なく、子どもたちを紐付けることができ、課題の理解度を把握することができるはずです。
アカウントができれば、先生は子どもたちとコミュニケーションも取ることができるはずです。
端末を整備するのも大切なのですが、まずはアカウントを発行して、ICTで子どもたちと学校をつなげる環境を用意する必要があると思います。
3社とも扱った経験があるのですが、やはり1番はGoogleのG Suiteかと思います。各ユーザーにとってはGoogleのサービスを無料かつ無制限で利用できるということ。管理者にとっては、各ユーザーのサービスを制限したり、開放したりと管理の手軽さがあると思います。
次点で、MicrosoftのOffice365です。1番のメリットは、ブラウザベースであるがOffice製品を扱うことができることかと思います。学校で作成される課題の多くは、Officeで作成されているかと思います。その課題がそのまま活用できる→新しく作り直す必要のない、このメリットは大きいかと思います。
Appleは。。。私の勉強不足でごめんなさい。よくわかりません。icloudも使いづらいし
区分 | サービス | おすすめ度 |
G Suite for Education | ◎ 無料ですぐに発行可能 | |
Microsoft | Office 365 Education | ◯ 無料だが、発行に時間がかかる |
Apple | Apple School Manager | △ 無料だが、情報が少なく扱いづらい |
このアカウント発行は、新型感染症対策で休校が終了した後も活用できるため、このピンチをチャンスに変えて、すすめる自治体が増えそうです。
都道府県レベルで進めたほうが、小学校から高校までのデータを一括で管理保管ができるから良いかもしれませんね。私の住んでいる県も一斉に初めてくれないかな~
広島県の教育長の記事もありました。
私の記事よりもわかりやすく書いてあります。ぜひ見てください。
(2020年5月8日加筆)
東京都も1人1アカウントを作成します。こちらはMicrosoftですが、teamsを使って教員と生徒による学級会やホームルームの開催などを行うようです。
少し違うのかもしれませんが、生徒にも個人アカウントがあればデジタルの連絡帳をもたせることができるため、相互の連絡が楽に取ることができるはずです。
LTEで自宅学習
熊本市は、セルラーモデルのiPadを活用して、オンライン授業を全学校で展開していくようです。
記事にもあるとおり、セルラーモデルを整備していたからこそ、IT環境?(wifi環境)の整っていない家庭も同じように授業を受けることができるはずです。
もちろん、貸し出し管理であったり、設定変更などこの記事にはかかれない苦労があったかもしれませんが、今あるICT機器を活用する良い事例だと思いました。
熊本市は、18年度に児童・生徒3人に1台という目標を掲げて公立小中学校へのタブレット端末の導入をスタートさせ、市を挙げてICT教育の拡充に取り組んできた。このタブレットは、Wi-Fiで校内LANに接続するのではなく、公衆回線からインターネットに直接アクセスできるセルラーモデルのiPad。Wi-Fiモデルに比べて高価で、通信料もかかるが、3人に1台に相当する2万3460台の端末環境はこの4月に達成、今後は1人1台も視野に入れて整備を進めるという。
(略)
公衆回線に接続できるタブレットを導入しているので、IT環境の整っていない家庭には学校から端末を貸与すればオンライン授業は可能になる。
市立の全小中学校で「オンライン授業」をスタート 熊本市
残念
逆に、こんな記事もありました。
教育の長としての発言としては、残念だなと思ってしまいました。
「あったらいいな」が「やらなくてはいけない」に今、世の中がかわっているのに、今、考えないでいつ考える予定なのでしょうか。
(2020年5月4日加筆)
別のニュースで、香川県教育委員会の高校教育課長が「遠隔での授業ができるような体制というのは、今後必ず必要になると思いますので、時間はかかるかもしれませんけど準備はしていきたい」とコメントしていました。
前向きなコメントを確認することができました。良かった。
今後
今、9月入学の制度についても選択肢の一つとして検討していくという報道もあります。
このまま学習の機会が確保できないまま2ヶ月が経過してしまうぐらいならいっそのこと9月に入学するのも選択肢としてありなのかと思います。
今年度入学生の子どもたちは、学校で友達と会うことなく過ごしています。
小学校や中学校は地域の枠で進学していくので比較的近い範囲で友達がいるかもしれません。しかし、高等学校になると電車やバスといった交通手段を使って遠くの学校に通う生徒もいると思います。場合によっては、同じ中学校の出身者が同じ高校に1人もいないという生徒もいるかもしれません。
今後はそういった生徒の心のケアも必要になってくるかもしれません。
こんな事態だからこそ
とにかく、この事態が終息し、子供たちが元気に学校に通える日まで、私たち大人は、できることは全ておこなわなければいけないと思います。
もうICTは苦手とか言っている場合ではないと思います。まずは手を動かしていきましょう。
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