令和2年度概算要求

霞が関

先月末、各省庁における概算要求の概要が発表されました。 これから、年末?(年は越すのか?)にかけて財務省との折衝が始まります。 概算要求の概要を確認してみると、国はどんな政策を展開していくのか、来年度はどういった分野に力を入れていくのかが分かります。

概算要求とは

・国の予算の編成に先立ち、政府各省庁が、例年八月末日までに財務省に提出する次年度の予算要求。

概算要求(がいさんようきゅう)とは何? Weblio辞書

教育の情報化に関する予算が気になりますので、少しまとめてみました。

各省のポイント

経済産業省

新たな成長モデルの創出を支える基盤の整備①:大変革を実現する人づくり
学びと社会の連携促進事業

初中等教育について、EdTech の活用等を通じて、自立化・個別最適化された学びの
実現を図る。さらに、STEAM 教育を推進するため、産官学で連携してコンテンツの
開発・普及に取り組む。

経済産業省 令和2年度 経済産業政策の重点 .pdf p11

文部科学省

新時代の学びを支える先端 技術の活用推進
GIGAスクールネットワーク構想の実現

遠隔教育をはじめ様々な先端技術の活用や教育ビッグデータの収集・分析など、Society5.0時代の学びの実現に必要な児童生徒一人一台環境に対応した高速かつ大容量の通信環境の遅れが危機的な状況であることから、全国の小・中学校、高等学校、特別支援学校等の全ての児童生徒が地域の格差なくこれら新時代の学びを享受できるよう、外部から学校内すべての教室までの高速かつ大容量な通信ネットワークの整備を推進する。

新時代の学びにおける先端技術導入実証研究事業

Society5.0の時代に必要となる資質・能力を育成・深化し、子供の力を最大限引き出すためには、ICTを基盤とした様々な先端技術を効果的に活用することが必要不可欠であることから、それらの導入促進に向けて、学校における効果的な先端技術の活用や新時代の学びに必要となる学校ICT環境整備に関する実証等を行う。

文部科学省 令和2年度概算要求主要事項.pdf p9

文部科学省の概算要求であげているこの2事業は、別途まとめる予定です。

総務省

Society5.0を支える人づくり
ICT 人材育成・教育基盤の構築

(基礎段階)
・ プログラミング等の ICT 活用スキルについて、次代を担う子供たちに対し、地域一体となっ
て知識・経験を伝授する「地域 ICT クラブ」の自走化に向け、カリキュラム・教材の体系化な
ど基盤構築や、好事例の共有など普及展開を実施
(応用段階)
・ Society 5.0 時代に対応するため、ICT の活用やデータ分析力を高める IoT 応用人材育成
のためのプログラム開発等に向けた調査研究を実施

総務省 「令和2年度総務省所管予算概算要求の概要」.pdf p21

所感

このあたりが、教育の情報化に関係する予算かと思います。規模がでかすぎて、ピンと来ないですが・・・

私もこの教育の情報化を調べるようになって気づいたのですが、総務省も昔から予算をつけていたんだなと思いました。 (情報通信部門があるから)

昨年度予算から、経済産業省もこの分野に参入してきており、動向をチェックしていこうと思います。

概算要求の段階なので、現時点では何も確定したことはないのかもしれませんが、教育の情報化に関する予算は、近年増加傾向にあります。それは単に、必要性云々ではなく、社会全体が求められていることなのではないかと思います。

特に文部科学省のGIGAスクール構想の実現に予算が成立すれば、小中高特、校種に関わらず学校内のインターネット環境が大きく変わるものと感じました。

今後の動向に期待したいと思います。

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