文部科学省のHPに、GIGAスクール構想の進捗状況についての情報が公開されました。
資料概要
議会承認と公示
多くの自治体は9月議会までに予算の承認を受けて、公示(公告)を出す予定ですね。
今回の調達は、パソコンのため、納期が機種によっては3ヶ月から半年程度かかります。そのため、予算の承認の最終期限はやはり9月議会と思われます。
事業者と納期
8月までに完了しているところは2%という結果でした。
これは、正直仕方がないと思います。
コロナ禍で、パソコンの需要が急増していたわけなので、納品ができた自治体というのはもう年度前ぐらいから準備が進んでいなければ難しいと思います。
感染拡大に備えた対応
自分専用のタブレットを持っている割合がここまで高いとは思いませんでした。
今後、GIGAスクールで端末が1人1台行き渡れば、文房具と同じ感覚で使われることになると思います。
義務教育である以上、ICT環境が整っていない家庭に対しても対策が必要になります。
私は、下線を引いた方法が、まず学校で行える手段かなと感じました。
予算を組んで、何かを調達するよりも、既存であるもので何ができるのかを考えて行動に移す
これが重要ではないでしょうか。
全国の状況
黄色が多いですね。3月末が最終納期となっている自治体がほとんどと思われます。
所感
今回文部科学省は、全国の調達状況を公表しました。やはり、早期調達を全国の自治体に促す意図があったように思えます。
しかし、実際はどうでしょうか。
パソコンのメーカーも、「明日1,000台納品しろ」と言われても調達するものがパソコンである以上は、当然時間がかかります。
地元のベンダーにとっては、機器だけ納品されても初期設定は誰が行うのでしょうか。設定のための時間も必要です。
自治体担当者は、学校にとって1番良い機器は何なのか、機器が導入されることで、現場の負担が増えないだろうか、日々悩まれていると思います。
これだけのことが全国で起きているわけなので、早期調達は難しいというは至極当然のことだと思います。
パソコンを整備することが目的化してしまい、そのパソコンを使ってどういった学びを提供するかというのが置いてきぼりになってしまっているが残念に思えます。
(国でこれだけの予算が付いたので、どういった学びを提供するかは後に回ってしまうのも致し方ないですが・・・)
私がブツブツ言ってもしょうがないのですが、今年来年は難しくとも、数年後には、子どもたちの学びが変わるのを期待しています。
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